『国際結婚』って聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
- なんだかキラキラしてオシャレな感じ?
- イケメンの旦那と香水の香る街での生活?
日本での想像とは裏腹に、実際は大変なことも不便なこともたくさんある国際結婚。
今回は、ギリシャ人と結婚してオーストラリアに住んでいる私きこが、
実際の生活での不便なこと、また逆に、これは国際結婚ならではの素敵なことなどをリアルな目線でご紹介します。
国際結婚を控えているあなた、国際結婚したいと思っているあなた、ぜひ参考にしてください。
国際結婚のデメリット:『外国人』である大変さ
デメリットから先にいきましょう。国際結婚…さぞきらびやかな生活が待っているかと思いきや、実はそんなことは全然ありません。(^^;)
とにかく、国際結婚のデメリットを一言でいうと、『外国人』になること。
日本にいれば当然のように受けられた権利がなくなったり、日本国民であるからという理由で免除される、数々のメンドウな手続きをしなければいけなくなったりするんです。
そんな国際結婚のリアルをさっそくご紹介します。
デメリット①結婚し生活するだけなのに、手続きがエライ大変
国際結婚に向けての最初の難関であり最大のデメリットとも言えるもの。それが、各種手続きです。
海外に永住するとなると、そのためのビザや手続きなどで、相当な苦労を要します。
日本から取り寄せないといけない、たった1つの書類に1か月近くもかかったり、ビザを申請するために、半年かけて全ての書類を準備したり。
『オーストラリアに住んでいいよ』といわれるまで2年くらいかかることも普通ですし、そう言われるまでにかかる費用も約100万円と、手間、お金、時間、この3つ全てが必要になります。
日本人同士だったら自国民だからと紙1枚にサインするだけでいいことを考えれば、これはとんでもないデメリットになります。
住んでいいよ、と言われるまでの約2年間は、ずっとオーストラリア移民局に気を遣って生活していくのも、すごく大変なことですしね。(^^;)
デメリット②文化の壁にぶつかる
デメリットの2つ目は、言わずもがな、文化の壁です。金銭感覚の違いや、友人関係、家族観の違いなどが立ちはだかります。
私の場合、旦那はギリシャ人、彼の家族もギリシャ人なので、立ちはだかるのはギリシャ文化の壁です。
彼らはよく、家族で集まりワイワイ世間話をしていますが、ギリシャ語がまだ分からない私にとっては、少々つらい時もあります。
- 家族同士の付き合い
- 友人との付き合い
- 将来の貯蓄への考え
などが日本と大きく違う国の方と結婚し、その方の国に行く場合などには、なかなか慣れるのも大変かも知れません。
あとは、日常生活での細かい違いにも直面することも覚悟する必要があります。中でも大変なのがケンカのときです。
デメリット③言語の壁にぶつかる
誰でも予想できそうなことではありますが、言語の壁も、大きなデメリット。
もちろん『付き合ってから一緒に住んで、そして結婚』という工程を経ての生活になるので、それまでに語学力も自然と伸びますし、このおかげで普段の生活で言語が問題になることはあまりないと思います。
が。言語の壁がその力を発揮するのがケンカの時。ケンカをするときは、どうしてもお互いがヒートアップしてしまいがち。
ケンカ中に落ち着いて話すなんて方が難しいです。きちんとした話し合いをしたいのに、
- 自分の言い分を言おうとしても、彼の方がペラペラ喋り始めてしまう…
- パートナーがあなたが言い終わるまで待ってくれない…
なんてことが、結構なストレスになるんです。
自分の言い分を言えないので、文句を言われて終わる、みたいなケンカになってしまうこともしばしば。(^^;)
外国人彼と別れてしまう原因のトップ3に入るほど、言語は大きな問題なんですよ。
デメリット④帰国に手間とお金がかかる
海外に住むデメリットとして、他にも日本に帰国するのにお金も時間もかかるという事が挙げられます。具体的には、
- もし親族に何かの問題があったとしても、すぐに帰れない
- ホームシックになっても、日本をすぐに感じられない
などの問題です。
特に、家族に何かあった場合にすぐに駆け付けられないデメリットは大きい。両親が年を取れば取るほど、この心配は大きくなっていきます。
現在では『パートナーを日本に呼んだとしても日本語の問題などで仕事に就くのは難しい』と考えて、パートナーのいる海外に移住することを選ぶ日本人が増えてます。
そういう方にとって『帰国するのにもいちいち手間とお金を掛けなければいけない』のは大きなデメリットと言えるでしょう。
デメリット⑤差別問題
デメリットの最後は、差別問題。
アジア人というだけで、道行く人に暴言を吐かれることもしばしばあります。
シンプソンと言われたり(黄色人種だから)、アジア人が道歩くと邪魔なんだよ、と言われたこともあります。(^^;)
自分が言われるだけで済めばいいですが、万が一、将来子どもが同じような目に遭ったらと思うと少し悲しい気持ちになりますよね。
日本人、またアジア人であるだけで暴言を吐かれる経験は、海外生活ならではのデメリットと言えそうです。
国際結婚のメリット:『ありのままでいられる』こと
悲しい気分になってしまったので、今度は楽しい話、国際結婚のメリットをお話していきます。
実際に私が国際結婚をしてみて、これは日本での結婚ではなかなか体験できないことだなあ、と感じたことです。
メリット①ありのままでいられること
国際結婚の最大メリットは、『ありのままでいられること』。
イヤなことを嫌だといい、怒りたいときに怒ることが出来る。
痛いときに痛いと言えて、休みたいときに休める。
食べたいときに食べ、私のような凡人でも、したいことに挑戦できる。
こんな生活が出来ることが、国際結婚最大のメリットだと感じています。
個人のしたいことは尊重する文化がもう出来上がっているから、普通でいる必要がないのが国際結婚生活。
完璧に家事をこなす必要もないし、旦那の言いなりになる必要もないという、この自由さ、プレッシャーのなさは、日本ではなかなか体験できない生活です。
ありのままでいるって、こんなに楽で自由なことなんだなって思わせてくれます。
メリット②お互いの国の文化・価値観を知れる
メリット2つ目は、パートナーの国の文化や、住んでいる国の文化や価値観を学べること。
パートナーから見た日本の姿、ニュースでは知れない相手の国で起こったことなども知ることが出来るので視野も広がり、日本のいいところを知れたり、世界への距離がもっと近いものになります。(*’ω’*)
これって結構大切で、自分の置かれている環境に感謝できるようになったりさまざまな出来事に対して客観的に見ることが出来るようになったりもするんです。
それに、単に色々な文化を知るのも楽しいですしね。
メリット③子どもが自然に多言語を学べる
将来に活きる武器、言語を子どもが学んでいけることが、国際結婚生活のメリットその3。
家庭で何語を話すかにもよると思いますが、家庭によっては、
- 滞在国の言語
- お母さんの言語
- お父さんの言語
の3つの言語を幼いころから操る環境も珍しくありません。
実際、私の知り合いに、イタリア人と日本人の夫婦でオーストラリアに住んでいる方がいますが、彼らの子供は、イタリア語、日本語、英語を10歳で操っていました。
我が家にまだ子供はいないけど、もし子供が生まれて、その子がたくさん言語を話せたら、その子には
- 将来、住める場所
- 働く場所
により多くの選択肢を与えてあげられることになります。これは親が子に与えられる、とても大きなプレゼントの1つではないでしょうか。
メリット④日本での買い物に免税が使える
地味ぃなメリットではありますが、免税サービスも国際結婚で海外生活をすることのメリットです。
私も、日本に一時帰国するときにちゃっかり利用しています。
ただでさえ日本の商品は質が良くで安いのに、それをもっと安く買えるなんて嬉しい限りです。
免税の為に国際結婚するなんて可笑しな話ですが(笑)国際結婚した時に得られるメリットの1つ、として数えてもいいと思います。
時計とか、本とかも安くなりますしね。
国際結婚メリット・デメリットまとめ
今までに話した国際結婚のメリット・デメリットを全部まとめて、一挙に見ていきましょう。
メリット
- ありのままでいられる
- お互いの国の文化・価値観を知れる
- 子どもが自然に多言語に
- 日本での買い物に免税が使える
デメリット
- 手続きが大変
- 文化の壁にぶるかる
- 言語の壁にぶつかる
- 帰国に手間とお金がかかる
- 差別問題
こうしてみてみると、デメリットもかなり多いことがお分かりいただけるはず。
名前はかっこいい『国際結婚』も、実際生活してみると、大変なこともいっぱいあるんですね。(*’ω’*)
それでも私は国際結婚を選んだ!
比べてみると…デメリットの方が多い。確かにそうなんです。
わざわざ住み慣れた日本を出て、知らない文化の中で過ごすんですからどう考えても苦労との方が多くなってしまうのは仕方のないこと。
多くの国際結婚経験者はそういうんじゃないかな。
でも、そんな苦労も楽しいと思えるくらい、刺激があって、自由でいられるのが国際結婚。
個人的には、してよかったなと心から思います。この記事が、国際結婚したいな~と思う女性の参考になれば嬉しいです。