国際結婚

【出生証明書の申請方法・必要書類】取得まで1か月!?早めに準備が鉄則

現地での証明書発行やビザ申請には必要になることも多い、出生証明書。

何か申請するたびに必要になる割には、手間で面倒で時間もかかるんですよね…

今日は、この書類の申請方法について詳しくご説明していきます。

 

実は、在オーストラリア日本領事館サイトにも、この『出生証明書』の取得方法は書いてあるのですが、

文字が小さすぎて見づらいし、役所のサイトらしく非常に分かりづらいので(笑)、

少しでも分かりやすくなるように、取得方法を解説していこうと思います。

そもそも『出生証明書』とは?

『出生証明書』とは一体何でしょう?

文字列からある程度、想像が付くとは思いますが、その名の通り、あなたの出身地や誕生日を証明する書類のことです。

日本では戸籍謄本として存在しています。

 

この『出生証明書』は、海外でパスポート以外に身分を証明するものとして、有力に効力を発揮してくれるものです。

ビザの申請や、結婚などの申請時に、パスポートと並んで求められることも多い書類の1つですね。

 

この出生証明書には、日本の戸籍謄本同様、あなたの両親の名前も記載されます。

オーストラリアでは、ビザ申請時などに

両親の名前も書いてある出生証明書を持ってこい』とオーストラリア移民局から言われることが多々ありますが、

日本領事館で出してくれる出生証明には、きちんと両親の名前も書かれていますので、安心してください。

 

出生証明申請に必要な書類は3つ!

出生証明書の申請に必要な書類は、全部で3つあります。

  1. パスポート
  2. 申請書
  3. 戸籍謄本

それが、これら。

このうちの①、②の2つは、用意するのが非常に簡単なものなのですが、3つ目が特にくせ者。

①パスポートはあなたもお持ちだと思うので、特にご説明することはありませんね。

②申請書は、日本領事館でもらえます。申請をしに領事館へ行ったその場で記入すれば大丈夫です。

この申請書には、名前や電話番号、なぜ出生証明書が必要なのかという理由を簡単に書く欄があるくらい。

難しい質問などは一切ありませんので、身構えておく必要もありません。

 

しかし問題は、最後の③戸籍謄本

こだけは、取得方法が少々複雑なので、以下にてくわしくご説明させていただきます。

 

申請に必須:『戸籍謄本』の取得方法

出生証明書の申請に必須中の必須、戸籍謄本。

面倒なことに、この戸籍謄本、海外で発行してもらう手段がありません

ではどうやって手に入れればいいのでしょう。その方法は、2つあります。

  • 日本にいる親族にお願いして取得してもらい、海外に郵送してもらう
  • 日本の自治体に直接請求書を送付して、取り寄せる

この、どちらかです。

 

取得方法(1)親族に取得し、送ってもらう

ご家族の方に取得してもらう場合は、よりシンプルです。

出来ることなら、こちらの方法で『戸籍謄本』を取得したいところ。

 

ご家族に手間はかかってしまいますが、

市役所や区役所に行けば、その日のうちに戸籍謄本を発行してくれるでしょう。

あとは、あなたの住んでいる住所に郵送してもらえばいいだけなので、複雑なやり取りもなく分かりやすいです。

ちなみに私は、この方法で取得しました。

 

取得までにかかる日数

結論から申しますと、私が母に戸籍謄本の取得を依頼してから、この戸籍謄本が私の住むところに届くまで、

なんと3週間もかかりました。

 

母は、私が依頼してからすぐに役所に出向いてくれ、その後すぐに郵送してくれたのですが…

オーストラリアの郵便局がゆっくり働くので、なかなか手紙が届かないんです。涙

結局、母の取得してくれた戸籍謄本は、最初の1週間で日本を脱出できたにも関わらず、

オーストラリアに着き我が家に届くのに、さらに2週間もかかってしまいました。

 

何事も、前もって、前もって、前もって準備するのが鉄則ですね、このオーストラリアでは…

 

取得方法(2)自身で自治体に申請し、取り寄せる

戸籍謄本の取得方法の2つ目、それは、ご自身で取り寄せる方法になります。

(1)でご説明した方法が取れない場合は、ご自身で取り寄せるほか、ありません。

この場合が少々複雑です。

かなり面倒なので、覚悟していきましょう。汗

ここでも申請方法は出来るだけ分かりやすく解説いたしますが、

日本の自治体ごとに申請方法、支払い方法が異なるのが現状です。

必ず、あなたの戸籍のある自治体のサイトで詳しい申請方法を確認するようにしてください。

 

戸籍謄本の取り寄せ方法

まず『戸籍謄本』の取り寄せる方法ですが、メールやファックスで依頼することはできませんので、

各自治体が指定する書類を、すべて郵送で送る必要があります。

(いつの時代に生きてるんだよ日本の役所は…)

 

と本気で思いましたね。

…と、ただの愚痴になってしまいました、話を戻します。

 

今どき手紙だけなんてと思いますが、日本の首都、東京の区役所ですらこの方法を取っていたので、他の地域でも同じ方法で請求するしかない、と思います。

ただ先ほども申しました通り、自治体ごとに申請方法は異なります。

ご自身の自治体でネット申請が可能なのかどうかは、必ず調べてみて下さいね。

ちなみに、私の戸籍のある埼玉県の自治体でも、この手紙方式のみ採用されていました。

 

そろえた書類を送る郵送先』は各自治体で異なってくるので、ご自身の地域の役所で郵送先を確認してください。

 

戸籍謄本取り寄せに必要な書類

多くの自治体は、

  1. 戸籍謄本交付の申請書(PDFファイルなどで役所サイトからダウンロード出来るようになっています)
  2. 返送用の封筒
  3. 本人確認書類
  4. 現住所を証明するもの
  5. 交付手数料
  6. 返送料金

を一緒に郵送するよう求めてきます。

①~③は、比較的用意しやすいものです。ネットで取り寄せできるものや、運転免許証さえあれば用意できるものだちばかり。

④の住所を証明する書類に関しては、住所が書かれた公共料金のインボイスなどでOKだというところが多いです。

このようなインボイスは、ビザ申請でも大きな役割を果たしてくれるので、日ごろから保管しておくといいでしょう。

 

⑤、⑥の交付手数料、返送料金については、海外の郵便局で購入できる、

国際郵便為替もしくは国際返信切手券を指定してくるところがほとんど。

『金額が足らないと交付自体を断るかもしれません』と書いている自治体もありましたので、

多めに金額を送るべきなのか(余った分はきちんと返金されるそうですが)、それとも指定金額があるのか、その辺りも見ておく必要があります。

 

戸籍謄本、取得までの時間

親族に頼む場合も、郵送で交付をお願いする場合も、交付自体は1日で済みます。

しかし、海外⇒日本へ手紙を送るのに、最低2週間、そして、日本⇒海外へ手紙が届くまで、さらに2週間はかかります。

日本の役所が、いくら早く仕事をしてくれても、海外の郵便事情によって郵送時間は大きく左右されてしまうのが実情なので、

出来るだけ早く準備を始めることを、強くおすすめします。

 

先ほどご紹介しましたが、(1)の方法を取った私でさえ、3週間かかっています。

ご自身で役所に戸籍謄本を請求する場合は、もっと時間がかかると思っておいた方がいいでしょう。

 

書類がそろった!出生証明書の申請方法

さて、面倒な戸籍謄本を手に入れたら、さっそく『出生証明』申請に行きましょう。

 

日本領事館へ行き、そこでもらえる出生証明書の申請用紙をその場で記入し、提出。

そして、取り寄せた戸籍謄本とパスポートを見せれば申請完了です!

戸籍謄本はその時、日本領事館で預かることになりますが、出生証明書の受け取り時に返却してもらえます。

在オーストラリア日本領事館では、1週間で出生証明書を発行してくれました。

 

ちなみに、シドニー日本領事館はこちらです。

 

おわりに:準備はなんでも前もって!

戸籍謄本を取り寄せるところから始まった『出生証明書』申請も、この証明書を手にするまでに、

トータルで1か月もかかっています。

この出生証明が、何か(私の場合はパートナービザでしたが)を申請するために必要な書類の1つ、でしかないことを考えると、正直、割に合わない手間ですよね。汗

 

その苦労と手間を省くことに、この記事を少しでも役立てて下さると嬉しいです。

苦労の塊ビザ申請ですが、最後まで頑張りましょうね!