【2018年10月26日追記しました】
今まで当ブログにてパートナービザの準備について長々お話してきましたが、今日はついに、パートナービザの申請についてです。
あなたはどのように申請する予定ですか?
自力で申請されますか?それともエージェントに委託?
怖がらせたいわけではないんですが、正直私は、委託をお勧めします。
その理由もきちんとご説明していきますので、皆さんの時間を少々お貸しください。
もしあなたが、ご自身で豪政府のサイトを見て、必要書類は全部そろえた。
申請条件もクリアしてるから大丈夫、と思っていたとしても是非読んで頂きたい。
これから、私自身の体験と友人の体験を交えながら、自力で申請する場合のメリット、デメリットそして委託する場合のメリット、デメリットをお話します。
パートナービザ:自力での申請
パートナービザに関する書類を揃えたらついに申請です。
申請にはAustralian Immigrationのアカウント、ImmiAccountを作る必要があります。
https://www.homeaffairs.gov.au/trav/visa-1/801-
上のページを開いたら、大きく黒字で「2」と書いてあるところの、Create an ImmiAccountから作ることが出来ます。
アカウントを作ったら、自分のページにログインします。
続いて、自分がどのビザを申請したいのか(このビザの場合はPartner Visa:subclass 820)を選択し、資料を張り付け申請すれば完了です。
豪政府サイトのCreate ImmiAccountのバナーの上に、『申請方法や書類の張り付け方』や『申請料』についての細かい説明がありますので、読んでおきましょう。
Reference No.は申請で何か問題があった場合などの問い合わせに必ず必要になるので、どこかに必ずメモしておきましょう。
…ここまでが、私がお教え出来ることです。
実際私はオーストラリア政府公認のエージェントにパートナービザ申請をお願いしてしまったので、自力での申請の仕方を知りません。
ではなぜここまでは知っているかというと、、一度自分でも試したからです。
でも、出来なかった。
分からないことが多すぎたんです。
パートナービザを自力で申請することのメリット
まず自力で申請する際のメリットからお話します。
- 費用が安く済む
- 英語力の上達になる
- パートナービザ申請について詳しくなる
これを見て、ふざけるなと思ったあなた、それが正常です。
メリットの数なんて大してありません。笑
ビザの申請という行為自体が苦労の塊です。メリットをめいっぱい探しても、こんなところにしかなりません。
でも、1つ目のメリット、これが非常に大きい。
なぜならこれにより節約できる金額は、約4000ドルだからです。
メリット(1)費用が安く済む
パートナービザ申請に、約7000ドルかかることは、
パートナービザに関して詳しくご説明した際に詳しくお話させていただきました。
これは、必要最低限の金額ですので、あとはどれだけこれ以外の出費を省くか、が、申請料を安く済ますためのポイントとなります。
しかし、エージェントに申請を委託してしまうと、2018年4月時点で、別途4000ドルがかかってしまいます。
エージェント以外の選択肢である『弁護士』に委託すると、こちらも2018年4月時点で、
別途5000ドル+相談料200ドル/回。
どちらに頼んだとしても、『パートナービザ申請料』以外にとんでもない金額がかかります。
この私も、出来るだけ安く済まそうと思っていくつものエージェントに電話をかけ、メールで尋ね、安いところを探しました。
しかし、どこを当たってもこれくらい。
きっと今の相場がこの金額なのでしょう。
4000ドルと言えば、日本円にして35万円くらい。これが申請費用7000ドルに追加になってくるなんて…
(2)英語の上達、知識の獲得
他の2つのメリットは今、私が享受しているものです。
私は、毎日毎日豪政府サイトをあさり、同じ場所を何度も何度も読み返し、必要書類についても調べ、経験者にも話を聞き…
と、多大な時間と苦労をかけパートナービザについて勉強しました。
それもこれも、エージェントにかかる4000ドルを節約しようとしたためです。
そのおかげで、こうしてお話しできるまでになりました。『いい経験』ではありますけどね。笑
それでも最終的にはエージェントに委託しようと決めた理由は、次の『デメリット』でお話します。
パートナービザを自力で申請することのデメリット
続いてデメリットにいきましょう。
金銭面に恵まれていなかったので、出来るだけ自分で申請してやろうと、日々努力していた私です。
それでも、大金を払ってでもなくす方を選んだのデメリットです。
- 法律の変更があった時に気が付きにくい
- 単純な見落としによる不承認の可能性
- 精神的な苦痛
- 手探りでビザ情報を集めなければいけない時間と手間
この4つが、私がエージェントにビザ申請委託を決めた大きな理由です。
(1) 法律の変更
オーストラリア移民局は、ビザに関する規定を突然変えることがよくあるそうです。
昨日まではこう書いてあったのに、次の日起きたらルールが変わっていたなどが特に近年、よく起るんだとか。
パートナービザの申請料が、7000ドルから7160ドルに変更になりました。これも、豪移民局がころころ規定を変えるという、いい証明ではないでしょうか。
こんな風にしょっちゅう規定を変える政府に対し、自力で申請をする人間が、この変更に即座に気が付くのは無理だと思いました。
日本語であっても、政府のサイトは文字が多く分かりづらいです。
それが英語というだけで、変更場所を見つけるだけでも多大な苦労がかかります。
この変更はいちいちニュースになったりするわけではないので、自分で変化に気が付く必要があるんですよね。
私には、それは無理だと思いました。
(2)単純な見落とし
これはお分かりいただけますよね。
私も必要書類を全て印刷し記入するところまで自力でやりましたので、このミスを探すのがどれだけ大変かも分かるつもりです。
自分に関するページだけでも20ページ分、これだけでも結構分厚い書類になります。
YesかNoだけで答えるものならともかく、文章を書かなければいけないものもありました。
多大な資料の中の英語の間違い1つで、移民局からいちいち確認されるようでは、申請後に待たされる時間も、必然的に長くなります。
そのミスが決定的なものなら、ビザの不承認もあり得るのです。
ビザ不承認なら、支払った7000ドルはドブに捨てたようなもの。
しかも、オーストラリアから28日以内の退去を求められてしまう、ありがたくないおまけつ付き。
多くの方は、その間に次のビザ申請に入ると思いますが、またお金をかけ、必要な書類を調べなおし…という事態を、私は避けたかったんです。
(3) 精神的な苦痛
これは…ストレスです。笑
自分で何も分からない状態から手探りでやっていくというのは、本当に苦痛です。
何が正解か分からない。
自分の探した情報があっているのかも分からない。
英語力に不安があっても自分のビザだしパートナーに全部頼むかけにもいかない。
そんな風に思って、私は毎日不安でした。
- もしビザ申請に失敗したら日本に帰らなきゃいけない。その後の生活は?彼との関係は?
- 答えは出ないままなのに、私のワーホリビザの失効日は近づいている。
4か月あった時間は、あっという間に3か月になり、2か月になりました。
そうなってくると、小さなことでもイライラしてしまっていました。
2週間後郵送すると言われた書類がいくら待っても送られてこない…
今日の午後連絡くれるといったのに連絡が来ない…
オーストラリアではそんなこと普通なのに、不安と焦りでいっぱいいっぱいになってしまったんです。
これのせいで喧嘩別れしてしまうカップルがいるというのも頷けました。
(4)調べる手間
この記事を読んでくださっている方はビザを申請しようといている方だと思いますので、この手間の大変さをお分かりいただけると思います。
何も知らない状態からここまでの情報を集めるのは本当に大変でした。
政府サイトを一見するだけでも相当な時間を要します。
しかし厄介なことに、ビザの場合は1人1人の状況が違うため、政府サイトを見てもその情報が必ずしも正しいとは言えないのです。
「一般的なケース」から自分が外れてしまうと、その回答を見つけるのは数日ネットをあさり続けなければなりません。
自分と同じようなケースが見つからないと、何をしたらいいのか分からず、不安な日々を過ごす事になってしまいます。
このように、正しい情報を探すための手間も、自力申請の大きなデメリットの1つでしょう。
以上が、私の経験を踏まえた、自力で申請することのメリット、デメリットです。
とはいっても、私の友人には自力で申請して通っている方もいますので、一例を挙げておきます。
パートナービザ自力申請:体験談
彼らは中国人同士のカップル。
出会いは中国にいたときからなので、2人の関係を証明するものは沢山あったでしょう。
しかし、彼女の方にオーストラリア長期滞在ビザがないので、遠距離をしていました。
彼女のほうが、1年以上前に一度オーストラリアに観光ビザで入り、その時結婚式を挙げたそうなので、オーストラリアでは夫婦という立ち位置です。
彼らはパートナビザを自力で申請し、この間ついに承認通知が来たそう。
これで彼女の方もオーストラリアに来ることが出来るようになりました。
こんな方もいらっしゃいます。
デメリットを沢山お話しましたが、自力だと無理、なんてことは決してありません。
続いて、エージェントに委託することのメリット、デメリットをお伝えします。
パートナービザをエージェントに委託し申請する
自力での申請を諦めエージェントを選んだ私ですが、今のエージェントを探すのも大変でした。
先ほどお話しした通り、
4000ドル、ないしは5000ドルを支払う相手です。
ビザ申請を失敗するような会社を選びたくありませんでしたから、無数にある会社、弁護士事務所のサイトを見比べ、実際に面会に行って比較しました。
そうして選んだところがこちら、AustraliaMigrate
https://www.australiamigrate.com/
参考までにご紹介します。
多くのエージェントは、契約時に4000ドルまとめて払い、申請時にビザ代7000ドルの追加支払いを求めてきました。
しかしここは、契約時に2000ドル、ビザ申請時に7000ドル、
その申請が承認されたら契約代の残りの2000ドルを支払う、というシステムでやっていました。
考えたくありませんが、万が一不承認だった場合は、仕事をちゃんとしなかったという事で、2000ドルは払わなくていいということです。
こちらとしても、契約時に4000ドルすべて払って『出来ませんでしたすみません』だと、
ビザ代と合わせて、11000ドルという大金をただのゴミにしてしまうことになるので、このリスク軽減は、とてもありがたかったんです。
それでも、これだけの金額を託すのはとても勇気のいることでした。
それに、オーナーの人柄もとても良かった。
大体のところは、こちらが不安に思っていることを質問しても
『それは契約したら教えます』という感じで営業感がバリバリ出ていました。
ビザを通るようにしてくれればこちらの目的は達成できますが、う~ん、何だかなあ、という印象。
でもここは、契約前にも関わらず私の質問にも全て答えてくれ、
「やっぱビザ申請って高いし不安だろうからさ、まずは信用してもらってからじゃないとさ、ハハハ」
という感じでした。自分の仕事に自信を持っているように見えましたし、
「ビザなんて1人で出来ればそれに越したことないんだよ。でも実際はとても複雑だし難しい。それを手伝うために俺らがいるのに情報を隠してたら意味ないだろう?」
と言ってくれたんです。
ただの宣伝みたいになってしまいましたが(笑)最終的には彼の人柄に惚れて、2人で相談してここに決めました。
以下、エージェントにお願いしてよかったこと、悪かったことをご説明していきます。
【2018年10月26日追記】
このエージェント、以前は、契約前に無料の簡易コンサルのようなものをやってくれていたのですが、今では面談1回で100ドルになったようです。面談の際は、いくらかかるのか値段も聞いてみましょう。
エージェントに委託することのメリット
まずはメリットから。
エージェントは、自力で申請することのデメリットをメリットに変えるために存在しています。
ですので、先ほどのデメリットがそのままメリットに変わります。
- 法律の変更があった時もすぐ対応してくれる
- ベテランによるチェックでミスをなくしてくれる
- やることを的確に指示してくれるので精神的に楽になる
- ビザ情報を集めなければいけない時間と手間を省ける
特に精神的、時間的なメリットは大きかったです。
最初は、このフォームを書いてくれ、と言われます。
それもただ政府の出してるフォームをそのまま渡されるのではなく、簡単な質問用紙です。
個人情報、職歴、学歴などを書く欄がシンプルに書かれているもので、ややこしいことも一切ありませんでした。
これを元にエージェントが資料を作るだけなので、記入ミスをしてしまっても簡単に訂正しておけばいいだけ。
本来であれば、印刷しなおして1枚丸々書き直すか、スキャンしてPDFファイルを編集するアプリをダウンロードして編集するか、という手間をかけるものです。
これだけでどれだけの時間を節約できたか…
それに、必要書類を順々に伝えてくれるのも有難かったです。
全部まとめて用意しろ、ではなく、まずはこれ、続いてこれ、といった感じ。
1つ1つ手順を踏めるので、頭がパンクすることもありませんでした。
写真を用意したりするときも、どのような写真を用意すればより証拠として機能するのか、細かく教えてくれました。
ネットでは書いていない書類も教えてくれました。
金額の関係でエージェントに相談できない方でも知識を共有できればと、
それもすべてこちらのパートナービザについての記事に載せておきましたので、参考にしてみてください。
エージェントに委託することのデメリット
デメリットはずばり、この2つ。
- 費用がかかる
- エージェントを探す手間がかかる
もう皆さんご存知ですよね。特に大きなデメリットは、そう、費用です。
(1)高額な費用
何度もご説明しました、エージェントや弁護士にかかる費用。
これがエージェントに委託するかどうか悩んだ最大の理由です。
4000ドルから5000ドルの追加出費。
これだけの出費を決意するのは勇気が要りました。
私は何も、オーストラリアで社員で働いていたわけではありません。
ワーホリとしてこの地に来て、6か月間しか同じところで働けないというルールのもとアルバイトとして働いていた人間です。
この人間に対しこの金額は本当に痛手でした。これに加えさらに、パートナービザ申請費ですからね…
合計で11000ドル、諸費用も合わせれば100万はかかる金額です。
できることなら、払いたくない。
(2)エージェントを探す手間
ビザ申請の手間に比べれば大したものではありませんが、こちらもデメリットではあります。
エージェントを探すのも、まあ、メンドクサイ。笑
ただ、エージェントも弁護士も、営業成績がかかっているせいか返事はめちゃめちゃ早かったです。
『一度お話してみたい』といえば、その2時間後くらいには電話がかかってきます。
色々連絡を取って実際に話してみて、印象が良さそうなところだけ足を運んでみるといいと思いますよ。
そうすれば、多少は手間が省けます。
エージェントに委託:体験談
私の前に働いていたお店の、店長さんのお話です。
彼女は当時30歳、ワーホリが使える最後の年にシドニーに来ました。
オーストラリアに来てすぐにポーランド人の彼に出会い、同棲を開始。
付き合いだして2か月後のことだったそうです。彼女のワーホリビザは1年のみ。
ビザ切れの時には、パートナービザ申請条件の『12か月以上の同居』は満たせていませんでした。
そこで彼女は弁護士に申請を委託。
自分1人で『12か月の壁』を崩せる方法が見つからなかったからだそうです。
そこで弁護士が、どうしてこの2人が12か月未満で申請をしなければならなかったのか、理由を述べた書類を用意してくれたそうです。
弁護士なのでそういうの上手そうですしね。笑
何はともあれ、12か月ルールは満たせていなかったにも関わらず、申請は承認され、今はそのポーランド人の旦那さんとお子さんとシドニーに住んでらっしゃいますよ。
ビザ申請はエージェントすべき
では結局、どちらを選べばいいのでしょうか。
私は、エージェントを勧めます。
しつこくなってしまいますが、ビザ申請では一人ひとりの状況が異なってきます。
サイトで情報を探しても、適切な情報が出てこないんです。
上でご紹介した過去の記事で、
『豪政府がパートナービザ申請費を引き上げたことによる弊害として、若者が払えなくて申請できなくなった』
というお話をご紹介しました。
当然それもあります。
でも、7000ドルくらいなら何とか払える若者もいます。しかし実際はこれに加え、
エージェントや弁護士に払うお金までは用意できなくて、自力でやった結果落ちてしまう方も増えている、のです。
エージェントや弁護士は、個人個人に合わせて必要な情報を教えてくれますし、ノウハウもあります。
足りないところを補うための書類を用意してくれ、少しでも有利な状況を作ってくれるのが彼らです。
1人1人の状況に合わせて適切なアドバイスをくれる専門家の意見はあった方が当然有利です。
特に特殊な状況の方であればなおさら。
高い金額払うんだからやってもらわなきゃ困るっていうのもありますけど(笑)
パートナーと一緒にいるためとなれば金額面でも、相手の方も手伝ってくれるはずだと思います。
どちらにしても、ビザ申請は2人の大切な将来を決める大きな決断になります。
パートナービザ申請について悩んだ時に、2人で一緒に決める際の一つの意見として、今回の記事参考にしていただければと思います。