英語の勉強が進んでいくにつれて、だんだん感じ始めること、ありませんか?
単語がなかなか覚えられない…
そうなんです。語学を習得する上で必要不可欠な単語。一番単調で、一番ハードで、一番つまらないのに、一番覚えなきゃいけない厄介者たち。
今日はこの厄介者をあなたのモノにするために必要な、「効果的な単語帳」の作り方をお教えします!
- 発音も分かる単語帳のつくりかた
- 単語の意味の「コア」の探し方
- 単語帳をつくるワケ
特に1番目と2番目はすごく大切。知っておいて損はない!効率的に単語を覚えるための単語帳の作り方、さっそくご紹介していきます。
発音も分かる単語帳のつくりかた
自分で単語帳を作るっていうひと手間を加えるのが、単語を記憶するのに有効なことは分かったけど、単語帳ってどうやって書くの?暗記カードに書けばいいんじゃないの?
そう思いますよね。でも、単語帳を作るにもコツがあります。せっかく作るんだから、このノートだって、効果的なものにしていきましょう!
発音記号も記入しよう
意外に気にする人は少ないけれど、とても大切な、発音記号。
これを、今日からは「新しく学ぶ単語の隣」に付け加えてみましょう!
辞書を引くと、必ず単語の横にアルファベットのような文字が書かれています。これが発音記号です。
この発音記号が果たす役割は以下の2つ。
- 「正しい発音」を目で確認できる
- 単語を暗記しながら、発音も学べる
マルチリンガールとしての経験からも、単語を暗記する時は、その単語の発音も一緒に学んでいくのが効率的で、
それが「話せる英語」を手にする一番の近道です。その為に発音記号はぜひ単語帳に書いておきましょう。
でも、発音記号の意味なんか知らないよ…って方もいると思います。そんなあなたも大丈夫!
これからは、単語帳を書くときに毎回、辞書やスマホの音声と、発音記号を照らし合わせて単語の発音を確認してみましょう。
最初は分からなくても、段々と発音記号の示す音が分かってきます。そのうち、わざわざ音声を聞かなくても「発音」が理解できるようになっちゃうんです。
これホント!
発音記号さえ書いてあれば、単語帳を復習するときにも、発音までが全部分かる状態。これだけで、かなり効果的に「発音、単語、意味、スペル」が学べます。
意味の欄には、出来るかぎり類義語を
もう1つ、発音記号の他にあなの単語帳に書き加えてほしいことと言えば、類義語。
似た意味の単語を既に知っている場合は、それも活用していきましょう!このやり方、何がいいのかというと、
- 既に知っている単語も復習出来る
- 新しい単語と既に知っている単語を結びつけて学べる
- 類義語のおかげでお互いの単語の意味が明確になる
など、いいことづくし!言い換えが大好きで、受験者を紛らわせるのが大好きなTOEICや英検などにも有効な覚え方ですよ。
「発音も分かる単語帳の書き方」を作るためのポイントはこちら。
- 発音記号も記入する
- 音声を再生して、発音記号とリアルな発音を一緒に覚える
- 意味の欄には、類義語を
色々ご説明しましたが、たったの3つ!こう見ると簡単にできそうですよね!
今日やって明日できる、というものではないのが言語。
最初から全部やろうと思わないで、1つ1つ、今できることからやっていきましょう!
【重要】単語の意味から「コア」を探す
単語帳を作るうえで一番大切なのは、実はここ。新しい単語を調べるたびに、その単語の「コア」を感じて、それをメモして欲しいんです。
とは言っても、ちょっと分かりづらいと思うので、こんな例を出しますね。
- leave it to me「任せて」
- leave me alone「放っといて」
- leave it there「そこに置いておいて」
このLEAVEという単語、今ここに書いただけでも、日本語の「任せる」「放っておく」「置いておく」の3つの意味を表しています。
leave、1つだけでこんなにたくさん意味があったら、どんな時にどう訳せばいいのかよく分かんないよ…なんて、むかーしは私もよく思っていました。笑
確かに、任せる、放っておく、置いておくという意味でそのまま覚えていたのでは分かりづらいし紛らわしいですよね。
だからこそ、コアを探す必要があるんです。この3つの日本語から、何か共通するものがあるの、分かりますか?
それは「何かをあなたの手の届かないところにおく」というアクションです。
何かの仕事をあなたの手の届かない誰かの手におくから、「任せる」
自分の手の届かない範囲に相手をおくから、「放っておく」
何かのモノをどこか自分の手の届かない場所に残すから、「置いておく」
これがLEAVEという単語の「コア」です。
単語1つ1つにこのようにコアが存在します。
このコアを少しずつ感じ取りながら単語帳を作って欲しいのです。
このコアさえ知っていれば、これ「任せる」って意味だったけど、今度は「放っておく」?全然意味が違う…こんなの全部覚えるのムリ!涙
こんな苦労も、もういりません。
感じ取った「コア」は、ぜひ単語帳にメモしておきましょう。この「コア」さえ知れば、辞書に何十と出てくる日本語の意味も、覚えなくとも理解できるようになれちゃいますから。
わざわざ単語帳をつくるワケ
でも、わざわざ単語帳を作るなんて面倒だと思いませんか?
単語アプリもあるのに、ノートに単語を書いていくなんてあえて手間を1つ増やすようなもの。
でも実は、このひと手間を加えるだけで、単語を覚えるスピードが全然変わってくるんです。
その理由は、大きく2つ。
単調な作業に「書く」という動作が加わる
単語を覚える作業は、ただでさえ単調で、飽きやすい。それを乗り越え、何とか覚えたと思ったのに次の日にはもう思い出せない。
そんな事、よくありませんか?
この状態を少しでも改善するために、「書く」という動作が役に立つんです。手先を動かす作業が脳にいいのは、きっとあなたも知っていますよね。
手をたくさん使うことで脳細胞に刺激を与え、脳の活性化へと繋がる。
手を使うと、手を使わない時に比べて脳の血流量が10%程度上がるという研究結果がある。
引用:DoRuby
ノルウェーのスタヴァンゲル大学とフランスのマルセイユ大学では、手書きとタイピングの2つのグループに、20文字の無意味な文字列を暗記させて、記憶がどれくらい正確に残るかという調査を行いました。
テストをしたのは、暗記した日から3週間後と6週間後。記憶した文字列の正しさや思い出すスピードをチェックしましたが、いずれも手書きグループのほうが優秀な結果を残したそうです。
そう!
手を動かすと、脳が活発に働いてくれる!
脳が活発に働いてくれれば、記憶するスピードも早く、効率的になる!
だからひと手間、単語帳を書くという動作を途中に入れて、せっかく覚えた単語を忘れにくくするんです。
やっぱり人間、簡単にしたことよりも、ひと手間加えて苦労したことの方が忘れないんですよね。
自分の言葉でメモが取れる
私が英語を勉強したときに使っていた単語帳。
They have a domestic
を
「あいつらケンカしてんで」
と訳したりしてました。笑
こんな感じに、単語の意味まで自分の記憶に残りやすいようアレンジできるので、覚えた単語を忘れにくくすることが出来るんです。
「ケンカしてる」という普通の言葉で書かれるよりも、「あいつらケンカしてんで」って書かれる方が、ふふって笑えるので記憶に残りやすいですよね。
自分なりのメモが出来るのも、単語帳のいいところ。こういう小さな積み重ねの連続が、言語を学ぶあなたの手助けになってくれるんです。
効率的な単語帳のつくり方まとめ
効率的な単語帳のポイント、色々ご説明いたしましたが、あなたにも作れそうですか?この記事のポイントはこちら。
- 発音記号も記入
- 意味のところに類義語を記入
- 「コア」の意味が何なのか理解してメモ
きっと最初は、発音記号…暗号か?なんて思われることでしょう。
でも、発音記号の意味も、発音の仕方も、コアの探し方も、全部、やり続ければ時間と共に出来るようになっていきます。
難しいのは最初だけ。
今日やって明日できるようになるものじゃないのが言語。
でも、続ければ絶対出来るようになるのも言語です。
この記事で紹介した単語帳をご自身で作ってみて、そして、効率的な単語の覚え方を試してみて下さい。
続ければ絶対、単語も、発音も、出来るようになりますから!